摩擦圧接は接合しようとする2つの母材を突き合わせて接触させて、加圧しながら接触面に起こす相対運動により摩擦熱を発生させ、そのエネルギーにより接合する方法です。摩擦圧接には超音波振動摩擦圧接、回転摩擦圧接などがありますが、弊社では回転摩擦圧接を採用しています。回転摩擦圧接機には連続駆動式摩擦圧接機(制動式あるいはブレーキ式)、蓄勢式摩擦圧接機(フライホイールあるいはイナーシャ式)があります。前者は摩擦圧力、回転数、時間、よりしろで制御する方式で、後者は初期の回転数、摩擦圧力によって所定の摩擦力が働いたときに接合が完了する方式です。弊社の回転摩擦圧接機は前者の連続駆動式摩擦圧接機であり、主にCu−w合金とクロム銅の摩擦圧接に使用しています。このようにした接合製品は遮断器、断路器などの接触子として用いられています。 接触子の代表例を(写真1)に示します。