モリブデンは鉛の様な輝きを持つやわらかい鉱物を指すギリシャ語の「モリブドス」が語源と言われています。1778年にスウェーデンのK・W・シェーレにより原鉱石モリブデナイトからモリブデンと命名されました。モリブデンの比重は10.2、融点は2630℃であり、タングステンと同様に高温特性に優れた材料となり、線、棒、板、機械加工品、組み立て部品等の照明用材料、電気電子用部品、高温炉用発熱体、サポート、ガラス溶融電極及び耐熱治具等の分野に広く用いられています。モリブデンは空気中、常温で若干酸化が始まり、500℃以上で急速に酸化が進みMoO3を生成します。加熱してご使用される場合は、還元雰囲気（水素）中、不活性ガス雰囲気中もしくは、真空中でのご使用をお勧めします。
モリブデン線・棒・板
| 種類 | 呼称 | Mo純分（%） | 特徴 | サイズ範囲（mm） |
|---|---|---|---|---|
| 線 | MW | 99.95以上 | 純度が高く加工性に優れた純モリブデンです。 | 0.01≦D≦2.00 |
| 棒 | MR | 別途ご相談 ください | ||
| 板 | MP |
標準規格
| 種類 | 線径範囲（mm） | 許容差（%） |
|---|---|---|
| 線 | D＜1 | ±2.5 |
| 1≦D≦2 | ±2 | |
| 棒 | 0.5≦D＜1 | ±2.5 |
| 1≦D＜5 | ±2 | |
| 5≦D＜20 | ±1 | |
| D≦20 | ||
| 板 | 別途ご相談ください | |
※線径2mm以上に関しては別途お問い合わせください。
