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第36号 タングステン/モリブデン系抵抗溶接電極「熱引きがスゴイ!」当社自慢の【NDB電極】

抵抗溶接電極にW,Moおよびこれらの合金を用いる場合、電極先端にこれら材質を適用し、ホルダーや冷却穴部分であるシャンクには銅、およびクロム銅などが用いられています。電極材とシャンクの接合には、一般的には「銀ろう付」もしくは「圧入」が多用されていますが、接合品質がばらつきやすく、電極材の脱落、熱伝導の低下、接合部分での発熱などにより、溶接品質がばらついたり、電極寿命の低下を招いています。
当社では、これら従来の接合方法を改良したNDB法で、お客様に供給しています。NDB法は銅タングステン合金(Cu-W)、ならびにタングステン(W)やモリブデン(Mo)に、銅を直接接合する方法として当社が開発、特許化したもので、Non Defective Bonding(無欠陥接合)の略称です。NDBの工法を図1に示しますが、治具にW、MoまたはCu-W合金をセットし、Cu片を乗せ、非酸化雰囲気電気炉中でCuを溶解し、その後冷却してCuを凝固させ、シャンクを形成させます。
 表3にろう付品とNDB品の接合部の品質比較を、写真9にろう付品の接合部断面を、写真10にNDB品の接合部断面を示します。3)
 NDB品にはろう材や欠陥などが存在しないため、シャンクへの熱伝導がよく、通電休止時の電極冷却が早いのが特徴です。電極寿命を短くするスケールアウトや熱変形を防止するばかりでなく、ショットサイクルを上げ、生産性の向上に寄与でき、ろう付や圧入では不可能な領域の溶接サイクルを実現できています。ただし、電極材質によってはNDB化できないものもあり、表2に可、不可を示しました。

NDB電極/ろう付電極 比較試験

ニッタン技報 

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