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第32号NTダイカッター

1.概要紹介

NTダイカッターは抜き金型などでは加工が困難な紙・不織布などの輪郭を高速・高精度で切断する超硬合金製ロータリーカッターです。 ロータリーカッターは外周表面に3次元刃先をもつダイカッターと平滑な外周表面をもつアンビルロールから構成され、その間にワークを貫通させることによって所要の輪郭加工を行うものです。(Fig.1参照) 従来のものはダイス鋼などの鉄系材料が使用されていましたが、切れ味が悪く、摩耗によってカッター寿命が短いという欠点を持っていました。 これらの問題を解決するため、1986年、ダイカッターとアンビルロールに当社独自の超硬合金と加工技術を適用することによって、世界に先駆けて、超硬合金製ロータリーカッター「NTダイカッター」の商品化に成功致しました。これにより、ロータリーカッターの寿命は従来品と比較して約10倍まで飛躍的に改善され、さらに高速加工や良好な切断特性、高信頼性までも得ることができました。(特許取得済み) NTダイカッターは商品化後も、お客様のニーズに応えながら改良を重ね、国内外の多くのお客様から高い評価を頂いております。これからも、ISO9002認証工場より超硬合金ロータリーカッターの世界ブランドとしてお客様に最高の性能を御提供いたします。

2.特徴

(1)超高速加工
NTダイカッターは当社独自の超硬合金と加工技術から生まれたロータリー式カッターであり、金型抜き加工などと比較して約10倍の超高速で加工することが可能です。(製品加工速度に換算して300m/min以上)これは、1.超硬合金が鉄の約3倍のヤング率(約540GPa)を有しており、高い刃先先端応力を発生できること、2.従来の金型抜き加工が製品流れに対して非連続な加工(ワークセット・加工/排出・ワーク移動)であるのに対して、NTダイカッターが連続加工であること、などによります。(Fig.1参照)
(2)長寿命・高信頼性
NTダイカッターには高硬度でかつ高強度をもつ当社独自の超微粒子超硬合金が適用され、従来のダイス鋼と比較して約10倍の長寿命化を達成しています。また、独自の刃先研削加工技術と焼結技術を適用し、チッピングや異常摩耗の原因となる欠陥や形状誤差を極限まで抑制することにより、高い信頼性とシャープな切れ味を得ています。

(3)広い適用範囲とフレームユニット
NTダイカッターは広い範囲のワーク切断加工にお使いいただけます。紙・不織布はもとより、ポリエチレンなどの合成樹脂フィルムや銅・アルミなどの金属箔、さらにそれらの複合フィルムに対しても良好な切断特性を示します。また、お客様の製造ライン設備に合わせて最適なフレームユニットの設計・製作も可能です。

(4)No.1ブランドの実績と経験
1986年に商品化して以来、広い分野の多くのお客様にNTダイカッターを提供し、No.1ブランドとして高い評価を頂いて参りました。その中で培われたノウハウと経験は、新たなお客様のニーズやトラブルに対しても活かされ、それらにベストな御提案でお応え致します。

3.主な仕様

4.NTダイカッターに関連する技術

(1) 超微粒子超硬合金
ロータリーカッターとして要求される材料特性としては
1.長寿命であること(耐摩耗性)
2.信頼性が高いこと(耐チッピング性)
3.切れ味がよいことが挙げられます。
これらを満足するには高硬度でかつ高強度の超硬合金が必要となります。そのため、NTダイカッターには当社独自の超微粒子超硬合金が採用されています。超微粒子超硬合金は硬質物質であるWC(タングステンカーバイド)の粒径を非常に小さく(1μm以下)することによって、従来の超硬合金と比較して高い硬度と強度を達成しました。(Fig.3参照)さらに粒径を小さくすることによって刃先先端がよりシャープとなり、切れ味をも改善しています。(Fig.4参照)(特許取得済み)
(2) 粉末冶金技術
NTダイカッターは粉末を焼き固めて製品にする粉末冶金技術によって製造されます。製造工程は大きく分けて、粉末混合から焼結・HIPまでの焼結工程とその後の機械加工工程があります。(Fig.5参照) 焼結工程では高い材料物性と安定な品質を得るために、当社独自の焼結技術が活かされています。特にHIP(Hot Isostatic Pressing、Fig.6参照)は焼結後に高温高圧処理する特別な処理で、チッピングや破壊の原因となる材料欠陥、例えば微小残留ポア(空孔)や微小クラック、を極限まで抑制し、材料が本来持っている最高の性能を引き出すことができます。

(3)機械加工技術
NTダイカッターの性能には機械加工精度が大きく影響します。種々の高精度研削加工装置と検査装置を駆使して、ミクロンオーダーの加工精度を保証しております。(特許出願中)

(4) 材料&機械設計技術
お客様のニーズに最適な材料設計と機械設計を行っています。材料設計としましては、駆動方式やワークなどによって最適な超硬合金材料を設定しています。また、機械設計としましては、FEM解析結果をもとに刃先パターン形状や刃先寸法などについて最適値を設定致します。(特許取得済み)

5.NTダイカッターをお客様にお届けするまで

(1)お引き合い  
お客様の製品輪郭形状や製品材質、要求精度・寿命などの情報、また、製造ライン上の条件、例えば加圧方式(エア・油圧)や駆動方法、などについて御提示ください。さらに必要に応じてエンジニアを派遣し、技術打合せをさせていただきます。
(2) 承認図・仕様書  
お客様からの情報をもとに承認図・仕様書を作成し、お客様に御提示致します。
(3) 製作・納入  
お約束の希望納期に合わせて、ISO9002認証工場で製作・納入致します。必要に応じて、製品組付け・調整などの技術指導も致します。
(4) アフターサービス  
トラブルシューティング、ダイカッターおよびアンビルロールの再研磨・追加工、オペレーターへの教育指導、使用済みNTダイカッターの回収など、お客様が必要となるアフターサービスにお応え致します。

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