切断されるワークには、布・紙・樹脂フィルム・金属箔等があり、近年では焼結前のセラッミックシートなどの硬い粒子が存在する切断にも使用されています。そのため、高い耐摩耗製と、剛性が
要求されるようになりました。
これら市場の要求に応えるため、当社独自の製造技術を応用し、超硬合金製切断刃を商品化してまいりました。超硬合金製切断刃は、スチール製切断刃と比較して、約10〜50倍の寿命を有し、さらに切断面の品質の向上、切断装置の省力化、無人化に貢献し、高い評価を得ることが出来ました。
今後も、お客様のニーズに応えられるようさらなる改良を加えながら、高い性能と信頼をご提供いたします。
1)シャープな切れ味
超硬合金は、一般的な刃物用スチール(SKH51)と比較した場合、ヤング率が約2.5倍(約540GPa)と剛性が高いため、ワークを切断した際に刃先が逃げにくい性質を有しています(Fig.3参照)。そのためシャープな切れ味を有しワークの切断面の品質が格段に向上します。また、耐摩耗性に優れていることから、その状態を長時間持続することが可能になります。