(1)拡散接合による長尺化
従来、長尺の裁断刃の製造は困難とされてきました。しかしながら当社では、短尺の焼結体を拡散接合法により結合させる技術を実用化し、長さ約5,000mmの素材製造を行っております。
拡散接合とは、接触した超硬合金同士を加熱することにより、各々の合金に含まれるバインダーが互いに相手材に浸透(拡散)し、その接合部分が一体物と同じ様になる接合のことです。この方法による接合部は、Fig.1に示しますように母材と全く同一品質であり、長尺素材の信頼性を飛躍的に向上でき、事前にHIP処理を施すことで強度も更に向上します。
当社では、この拡散接合技術を応用することにより、30×10mmの断面で最長5mもの長尺製品をはじめ、裁断用刃物用素材等を製作し、広くご使用いただいております。
(2)主な仕様
製作可能最大サイズは以下の通りです。
なお、その他の形状につきましても製造可否検討致しますのでお気軽にご相談下さい。