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超硬合金超硬工具使用上の注意点

1.超硬工具製品のご使用にあたって
平成7年7月1日に施工されました製造物責任法(PL法)により、当社では、対象製品に関し製品の包装材に警告ラベルまたは、注意ラベルの貼付を実施致しております。ただし、工具本体には、具体的な注意事項等の表示はなされておりません。すべての超硬工具製品及び超硬質工具材料の取扱い並びにご使用の前に、必ず本パンフレットをご一読下さい。また、御社の安全教育の一環として、本パンフレット内容を実際の作業者全員に周知下さるようお願い申し上げます。

2.超硬質工具材料の基本的特徴
2-1.本パンフレットにおける用語の意味と使い分け
超硬工具材料:超硬合金、サーメット、セラミック、CBN焼結体及びダイヤモンド焼結体などの工具材料の総称。
超硬合金:WC(炭化タングステン)を主成分とする工具材料
超硬:超硬質工具材料の略称。また狭義に超硬合金の略称として用いられる。
超硬工具:超硬質工具材料を用いる工具の総称
2-2.物理的特性
外観:材質により異なる。 例 灰色、黒色、金色等
臭気:無臭
硬度:超硬サーメットHV500〜3000kg/mm2、セラミックHV1000〜4000kg/mm2
CBN焼結体HV2000〜5000kg/mm2、ダイヤモンド焼結体HV8000〜12000kg/mm2
比重:超硬9〜16、サーメット5〜9、セラミック2〜7、CBN及びダイヤモンド焼結体3〜5
2-3.成分
W、Ti、Al、Si、Ta、B等の炭化物、窒化物、炭窒化物、酸化物及びこれらに加えてCo、Ni、
Cr、Mo等の金属成分を含むものがあります。

3.超硬質工具材料の取扱い注意事項
・超硬素材は、非常に硬い反面脆い材料としての特性を持ちます。したがって、衝撃や無理な締付けなどで破損する事があります。
・超硬素材は、比重が大きい為大型製品や、数量が多い場合は重量物として取扱いに注意して下さい。
・超硬材料は、金属材料に比べて熱膨張率が違います。このため、焼きばめ/冷しばめされた製品は、使用温度が設計値と事なり著しく高い(低い)場合、割れが発生する事があります。
・超硬材料は、研削液や潤滑液、その他水分等で腐食すると強度低下を招きますので保管状態に注意して下さい。

4.超硬工具を加工する際の注意事項
・超硬工具は、表面状態により強度が著しく低下する事があります。仕上には、必ずダイヤモンド砥石を使用して下さい。
・超硬工具は、研削すると粉塵が発生します。多量に吸引したりすると体に有害な場合がありますので廃棄装置を設置し保護マスク等の保護具をお使い下さい。また、皮膚についたり目に入った場合は、すぐに流水で洗い流して下さい。
・超硬素材またはろう付け品を研削した場合、廃液中に重金属成分が含まれますので廃液処理は確実に行って下さい。
・超硬工具を再研削する際には、再研削後に亀裂のないことを確認して下さい。
・超硬素材あるいは製品にレーザ、電気ペン等でマーキングすると亀裂が入る事があります。応力の加わる部分へのマーキングは、行わないようにして下さい。
・超硬素材を放電加工すると表面に残留亀裂が生じ、強度低下を招きますので必要があれば研削等で亀裂を完全に除去するようにして下さい。
・超硬材料をろう付けする場合、ろう材の溶融温度より低すぎたりまたは高すぎたりしますと、脱落や破損する事がありますので注意して下さい。

2.耐摩工具の使用上の注意事項

対象商品危険性対策
耐摩工具全般◎工具を機械、装置にセットする際、衝撃的な負荷を与えますと、破損、飛散する事があります。※工具(チップ)に衝撃的な負荷を与えたり局部的に応力をかけないで下さい。ハンマの使用が必要な場合には、プラスチックハンマを使用して下さい。
◎過度に摩耗した状態で使用を続けますと被加工物に工具の破片が食い込んだり被加工物が焼き付き、工具が破損、飛散してけがをする事があります。※修理、工具交換は、早目に行なって下さい。
※安全カバーや保護めがね等の保護具を使用して下さい。
◎過度に摩耗した状態で使用を続けますと工具の成分が被加工物に混入する場合があります。※工具交換は早目に行って下さい。
切断刃スリッタ類◎鋭い切れ刃を持っているため直接手で触れるとけがをする事があります。※保護手袋等の保護具を使用して下さい。
◎偏心回転やバランスが悪いと振れ、振動が生じ、破損、飛散によりけがをする事があります。※回転速度は、推奨条件の範囲内で使用して下さい。
※軸受などの摩耗により偏心回転や振れ等が生じないよう定期的に回転部の精度及びバランスの調整を行って下さい。
その他◎何度もろう付けを繰り返すと使用中にチップが破損しやすくなり危険です。※何度もろう付け直したチップは強度が低下していますので使用しないで下さい。
◎所定の用途以外の目的で使用する事は機械や工具の破損を招き非常に危険です。※定められた使用方法を遵守して下さい。

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