加速器に用いられる電極には融点の高いタングステン(W)やトリウムが分散されたトリエーテッドタングステン(Th-W)が使われている。これら電極は高価であることから消耗部位のみで使われることがおおい。その他部分については冷却効果も期待して安価な銅(Cu)がシャンクとして用いられ、適宜設けられた水冷穴によって電極の温度上昇が押さえられる工夫がされている。
WとCuとは圧入やろう付などの方法で接合された構造がおおく、接合界面で熱伝導が妨げられ、W先端で発生した熱がCuに速やかに伝達されない場合があり、ひいてはW電極の消耗に影響する。
当社ではタングステンと銅の直接接合品を製作しており、タングステンで発生した熱を速やかに銅シャンクに伝達させ、消耗を押さえる効果があり、抵抗溶接用電極やプラズマ放電用電極では実績がある。