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タングステンの粉体粉末冶金用語事典

    タングステン合金、状態図

タングステン合金 tungsten alloy

 3〜20数%のレニウムを固溶する合金は靭性・延性に優れる。また再結晶温度が高く、高温強度が大きい。電子管ヒータや耐振フィラメント]線管球のターゲットに用いられる他、高温用の熱電対に使われる。タングステンに約10%の銅ならびにニッケルあるいは鉄を添加したヘビーアロイは17〜18Mg/m3の大きな密度をもち、各種バランサーや慣性体あるいは放射線遮へい材に用いられる。鉄あるいはコバルトに、タングステンをクロム・モリブデン・バナジウムなどとともに添加して特殊鋼に用いる。20〜80%の銅あるいは銀とタングステンの焼結合金は、銅や銀の電気伝導性とタングステンの耐熱特性を生かし、電気接触子(電気接点)として用いられる。また放電加工や抵抗溶接の電極、あるいは半導体の基板に用いられる。タングステンに1〜2%の酸化トリウムや酸化ジルコニウム、あるいは希土類酸化物を添加した酸化物分散合金は電子放出材料として放電灯やTIG溶接の電極に用いられる。

タングステン合金の状態図 phase diagram of tungsten alloy

 タングステンとニオブ・タンタル・クロムならびにモリブデンは全率固溶する。Ta−WおよびMo−Wの融点は組成に対しほぼ直線的に変化する。レニウムは2,800℃においておよそ20at%のタングステンを固溶する。タングステンは3,000℃において37at%のレニウムを固落する。鉄は1,548℃において約14at%のタングステンを固溶する。溶解度は温度の低下により急激に減少する。40at%Wまで融点はあまり変わらず、およそ1,530、1,550℃である。タングステンは2〜3at%の鉄を固溶する。コバルトは1,471℃の共晶点で21at%のタングステンを固溶する。溶解度は温度の低下とともに減少する。43at%Wまで融点はあまり変わらず、およそ1,470、1,500℃である。タングステンは約1at%のコバルトを固溶する。ニッケルは約1,500℃の共晶点でおよそ21at%のタングステンを固溶する。溶解度は温度によりあまり大きく変化しない。融点は約1,500℃で、組成によりあまり大きく変化しない。タングステンは約1%のニッケルを固溶する。銅ならびに銀はタングステンに固溶しない。


                                                  粉体粉末冶金用語辞典 より
                                                  編者:(社)粉体粉末冶金協会
                                                  発行所:  日刊工業新聞

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