タングステンとニオブ・タンタル・クロムならびにモリブデンは全率固溶する。Ta−WおよびMo−Wの融点は組成に対しほぼ直線的に変化する。レニウムは2,800℃においておよそ20at%のタングステンを固溶する。タングステンは3,000℃において37at%のレニウムを固落する。鉄は1,548℃において約14at%のタングステンを固溶する。溶解度は温度の低下により急激に減少する。40at%Wまで融点はあまり変わらず、およそ1,530、1,550℃である。タングステンは2〜3at%の鉄を固溶する。コバルトは1,471℃の共晶点で21at%のタングステンを固溶する。溶解度は温度の低下とともに減少する。43at%Wまで融点はあまり変わらず、およそ1,470、1,500℃である。タングステンは約1at%のコバルトを固溶する。ニッケルは約1,500℃の共晶点でおよそ21at%のタングステンを固溶する。溶解度は温度によりあまり大きく変化しない。融点は約1,500℃で、組成によりあまり大きく変化しない。タングステンは約1%のニッケルを固溶する。銅ならびに銀はタングステンに固溶しない。
粉体粉末冶金用語辞典 より
編者:(社)粉体粉末冶金協会
発行所: 日刊工業新聞