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タングステン・モリブデン製品ハロゲンランプ用タングステン線(B701ロット)

B701は当社独自の技術によって開発されたハロゲンランプ用タングステン線で、高温度に於けるすぐれた機械的特性とノンサグ性を持っています。
 ハロゲンランプはバルブ内に不活性ガスと少量のハロゲンガスを封入した電球で、いわゆるハロゲンサイクルの働きにより蒸発したタングステンイオンをフィラメント上に戻して管壁の黒化を防ぎ、通常の白熱球に比べて小型化ができ高い効率と長寿命にその特徴があります。
 しかし一方では点灯時にフィラメントが2700℃以上の高温に晒らされるため、用いられたタングステン線は高温でのより高い耐垂下(ノン・サグ)性ならびに耐震性が要求されます。
 さらにハロゲンランプ用タングステン線では前記ハロゲンサイクルを防害するような不純物を含まない、高い純度が要求されます。
 タングステン線の高温での機械的強度は線中に含まれるカリウム(K)に影響されます。これらカリウムはタングステン粉末の製造途中においてドーブ剤として添加されますが、タングステン粉末の酸処理、それに続く焼結工程でその大部分が除去されます。しかしながらここで微量残留したカリウムは高温でタングステン線中に微細なドープ孔(バブル)の列を形成し、結晶粒界の移動を阻止して、再結晶温度を高め、インターロックした長大なノンサググレインを形成してタングステン線の機械的強度を高める効果があります。
 すなわちタングステン線中の残留カリウム量とその分散は、線の高温特性と機械的強度に重大な影響を及ぼしますが、残留カリウム量はタングステン粉末製造条件と密接な関係があります。
 当社では独自の技術によってタングステン線中のカリウム量のコントロールを行い、常に安定した高品質のタングステン線を製造しています。
 B701は適量のカリウムを含有し、しかもドープ孔は微細にかつ均一に分散しているため通常のタングステン線では得られないような優れた機械的特性を有しますが、その1例を表1に示します。
表1
 サグ値(mm)耐衝撃性
φ1.0mm φ0.39mm 試験時間 断線率
B701
白熱球用タングステン線
3mm以下
10mm以下
8.5mm以下
9.5mm以下
1000分
1000分
0%
約10%
<当社材料比較>
注)1 φ1.0mmサグテスト:ASTM法
注)2 φ0.39mmサグテスト:当社規格による
注)3 衝撃テスト:SAE規格 Rotary Drum Impact Test
写真1は、B701のφ1.0mmならびにφ0.39mmにおける再結晶組織を示したもので長く伸びたノンサググレインを示しています。

写真2は、B701タングステン線中のドープ孔の列を電子顕微鏡により観たもので、微細なバブルの整列している様子が観察されます。
以上のように適量のカリウムを微細にかつ均一に分散したB701タングステン線は、熱的特性・機械的特性に優れ、さらに高純度タングステン線であるため黒化を起こさない、優れたハロゲンランプ用タングステン線としてユーザーの好評を得ています。

写真2 ドープ孔の電子顕微鏡写真

ハロゲンワイヤーの用途としては、投光器用、映写球、スタジオ用、複写機用、自動車球等に使用されています。

ニッタン技報 

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